2026年1月4日日曜日

IHクッキングヒーターとカセットコンロの火力と沸騰時間

場所: 日本、宮城県

IHクッキングヒーターとカセットコンロの火力と沸騰時間について気になった。

日立IHクッキングヒーターHT-K60S(3.0kW)
参考:https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/ih/item/HT-K60S/

イワタニカセットコンロ達人CB-AP-14(3.3kW)
参考:https://www.iwatani.co.jp/jpn/consumer/products/finished/stove/

現在、自宅には上記2商品がある。数値的にはカセットコンロの方が火力が強い。しかし、これまで使ってきた感覚からすると、明らかにIHクッキングヒーターの方が沸騰時間が短い。

IHクッキングヒーター:約80〜90%
カセットコンロ:約40〜55%

ネットで調べてみると、熱効率が違うようだ。

沸騰時間の計算式
 時間[秒]=((水の質量[kg]×比熱+鍋の質量[kg]×比熱)×温度差[℃])÷(火力[kW]×熱効率)

IHクッキングヒーターは、火力が弱く、熱効率が高い。ガスコンロは、火力が強く、熱効率が低い。結局のところ、どちらが早く沸騰するのだろうか。火力と熱効率のバランスで決まることになる。ネットで沸騰時間の計算式を見つけた。

IHクッキングヒーターの場合
 ((1[kg]×4.2+0.55[kg]×0.5)×80[℃])÷(3.0[kW]×0.8〜0.9)=149〜133[秒]
カセットコンロの場合
 ((1[kg]×4.2+0.55[kg]×0.5)×80[℃])÷(3.3[kW]×0.4〜0.55)=271〜197[秒]

計算式を使うと、ティファールのソースパン16cm(主な素材をステンレスと仮定して比熱0.5)に入れた20℃の水1リットルの沸騰時間を求めることができる。つまり、IHクッキングヒーターの方が早く沸騰するようだ。

実際に沸騰時間を調べてみる。ティファールのソースパン16cmを2つ用意する。それぞれのソースパンに水1リットルを入れる。室温20℃と同じ温度になるまで放置する。加熱して100℃までの沸騰時間を計測する。

自分の感覚通り、計算式の通り、IHクッキングヒーターの方が早く沸騰した。

IHクッキングヒーター:270[秒](4[分]30[秒])
ガスコンロ:398[秒](6[分]39[秒])

しかし、どちらも計算式の沸騰時間より大幅に長い。実際の熱効率は、ネットで調べた数値より低いことになる。

熱効率の計算式
 熱効率=((水の質量[kg]×比熱4.2+鍋の質量[kg]×比熱0.5)×温度差[℃])÷(火力[kW]×時間[秒])

実際の熱効率を求めてみる。沸騰時間の計算式を変形して、熱効率の計算式を作った。

IHクッキングヒーターの場合
 ((1[kg]×4.2+0.55[kg]×0.5)×80[℃])÷(3.0[kW]×270[秒])=0.441…→44%
カセットコンロの場合
 ((1[kg]×4.2+0.55[kg]×0.5)×80[℃])÷(3.3[kW}×398[秒])=0.272…→27%

計算式を使うと、実際の熱効率を求めることができる。IHクッキングヒーターの熱効率44%、カセットコンロの熱効率27%である。

IHクッキングヒーターは、0.1kW(火力1)〜3.0kW(火力10)まで調整できる。

IHクッキングヒーター3.0kW(火力 10):270[秒]
IHクッキングヒーター2.6kW(火力  9):312[秒]
IHクッキングヒーター2.0kW(火力  8):406[秒]
カセットコンロ    3.3kW(火力MAX):398[秒]
IHクッキングヒーター1.6kW(火力  7):508[秒]
IHクッキングヒーター1.4kW(火力  6):581[秒]
IHクッキングヒーター1.1kW(火力  5):740[秒]

計算上、カセットコンロ3.3kW(火力MAX)と同じ沸騰時間になるのは、IHクッキングヒーター2.0kW (火力8)のようだ。

実際に沸騰時間を調べてみた。IHクッキングヒーター2.0kW(火力8)の沸騰時間は、277[秒]だった。計算上の406[秒]にならず、3.0kW(火力10)とほとんど変わらない。え?

謎を解明するため、強火から弱火までの火力ごとの実際の沸騰時間を調べ、実際の熱効率を求めてみる。358/火力/時間。

IHクッキングヒーター3.0kW(火力 10):270[秒]→44%
IHクッキングヒーター2.6kW(火力  9):271[秒]→51%
IHクッキングヒーター2.0kW(火力  8):277[秒]→65%
IHクッキングヒーター1.6kW(火力  7):330[秒]→68%
IHクッキングヒーター1.4kW(火力  6):320[秒]→80%
IHクッキングヒーター1.1kW(火力  5):520[秒]→63%
IHクッキングヒーター0.8kW(火力  4):
IHクッキングヒーター0.5kW(火力  3):
IHクッキングヒーター0.3kW(火力  2):
IHクッキングヒーター0.1kW(火力  1):

1.4kW(火力6)の熱効率80%が最も高かった。1.4kW(火力6)より強かったり弱かったりすると、熱効率が低下するようだ。ちなみに、火力4以下では99℃止まりで100℃に達しなかった。

おまけとして、左右のIHクッキングヒーターの火力差の話。カタログ的には、どちらも最大3.0kWで同じである。左だけ/右だけの使い方をしたとき、自分の感覚では、左の火力の方が小さく感じる。(総消費電力5.8kWなので、左3.0kW+右3.0kWという使い方はできない。)

実際に沸騰時間を調べてみる。右270[秒]に対して、左290[秒]だった。たった20[秒]の差なので、自分の感覚が間違っていたようだ。

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