非BF化に伴い、日中のバックライトは不要となる。夜間は白色バックライトを点灯させるつもりだが、照度を落とす作業を行う。この辺が仕上げの作業。
ちなみに、Φ60のほかにΦ52を追加購入し、同様平行で作業を進めることになった。今回の記事では、Φ52の作業を採り上げ、Φ60の情報を補足する形とする。どちらのサイズについても作業内容そのものは変わらない。ただし、Φ52の方がアールがきついため、カシメ解除の作業で労力を要した。
以降、基本作業と仕上げ作業の2段階に分けて書き進める。まずは基本作業。
・マイナスドライバーを使ってカシメを解除する。
・ペンチを使って時計調節ネジのピンを引き抜く。
・BFレンズを取り出す。
・厚さ1mmのアクリル板をΦ56mm(Φ60時計の場合はΦ63mm)で切り出す。
・時刻調節ネジ用のΦ2.5mm穴を開ける。
・白リングの内側と外側をつや消し黒に塗装する。
BFパネルの厚さは約1.3mm。アクリル板選びにあたり、1mmにするか1.5mmにするか迷った。結局1mmを選んだ。理由は、解除したカシメを復帰するにあたり、1.5mmを選ぶとカシメが不十分になると思ったから。
構造上、アクリル板の厚さにかかわらず、針とのマージンはギリギリになる。理由は、BFレンズが凸状なのに対して、アクリル板が平面だから。もしマージンを大きくしたいなら、0.3mmを限度として白リングを厚くするなどの加工が必要になる。ここまで施工するなら、やはり厚さ1mmを選ぶのがよいと思う。
つぎに、仕上げの作業。基盤にアクセスするため、時針と分針を引き抜き、各パーツに分解する。
確認だけど、配線方法は④を選択する。
①白:ACC&橙:未接続⇒バックライト白/ライトON白
②白:未接続&橙:ACC⇒バックライト赤/ライトON赤
③白:ACC&橙:ILL⇒バックライト白/ライトON赤
④白:ILL&橙ACC⇒バックライト赤/ライトON白
日中モードでは、バックライト赤となる。非BF化によりバックライトの必要がなくなるため、赤LED(DO1~8)の機能をカットしてしまう。わたしは回路図の知識がないため、タッチペンを塗布することで光を遮断することにした。つまり、発光していないように見せかけるという方法。
夜間モードでは、既存の白LED(DW1~8)を使うことにする。ただし、照度を落とすために、タッチペン黒で塗布することで遮光した。細かいことを書くと、背丈の高いDW1・4・5・8(青色発光)は完全遮光、背丈の低いDW2・3・6・7(黄色発光)は半遮光とした。
時計調節ネジのピンが障害物となり暗くなってしまうのを回避するため、DW8を半々遮光とすれば完璧だ。
※Φ60時計の場合は、背丈の高いDW1・3・5・7(青色発光)が全塗布、背丈の低いDW2・4・6・8(黄色発光)が半塗布となる。時計調節ネジ対策として、DW1を半々遮光とすれば完璧だ。
あとは元通りに組み立てれば完成。
スイスポZC32S用のカスタマイズ1として、1mm厚のスモークブラウンの硬質塩化ビニール板をΦ46mm(Φ60時計の場合はΦ51mm)で切り出し、文字盤の裏側に仕込んだ。これは、ZC32Sの純正メーターの色合いに似せたということね。この方法にたどり着くまでかなりの時間を要した。
スイスポZC32C用のカスタマイズ2として、1000番の耐水ペーパーを使ってメーターリングの表面の塗装を微妙に落とした。これは、純正メーターリングの色に近づけたということ。
参考:AUTOGAUGE製PK時計Φ60(取付&インプレ編)
参考:AUTOGAUGE製PK時計Φ52(インストール編)
参考:AUTOGAUGE製PK時計Φ52(トラブル編)
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